2008年4月1日火曜日

ノーカントリー movie

STAFF
監督/脚本 ジョエル・コーエン  イーサン・コーエン
原作 コーマック・マッカーシー
CAST
トミー・リー・ジョーンズ ハビエル・バルデム
STORY
ルウェリン・モスは砂漠地帯で、鹿をハンティングしていた。
鹿を取り逃がした彼は、血の跡を辿りながら、時間をかけて追いつめていった。
そして足をけがしたドッグに出くわした。
彼は訝しげに周囲を詮索していくと、崖の下に数台のトラックを発見した。
砂漠のど真ん中になぜ?と思った彼は、下に降りて調べることにした。
そこには、トラック以外のもがあった。
数人の死体と一匹のドッグの亡がらだった。
一台一台トラックの中を調べていくと、いとりの生存者がいた。
しかし、その者もただ、waterと言うだけの手遅れだった。
荷台にはヤクが積まれていて、死んでいるのはメキシコ人。
モスは内輪のもめ事か、一人の裏切りかと推測した。
一人の裏切りであれば、狙撃者は身を隠せる所から狙撃したはずだと思った彼は、
木陰を探し、そこに人影も見つけた。
しかし、そいつも誰かに殺されていた。
モスには運がついていた。
なぜなら、そこに大金が詰め込まれたケースを発見したからだ。
運命の歯車が回った瞬間だった。(運命の分岐点)
その大金をモスは自宅に持って帰った。
もし、彼がその大金と関わらなかったら、結末は変わっていたのかもしれない。
そこからモスは事件に巻き込まれていく。
モスの大金を追って、アントン・シガーという殺し屋がどこまでも追いつめる。
正体の見えない追っ手の恐怖と、ドリームのつまったケース。
恐怖を振り切るように必死で逃げていくモス。
そこに保安官のエド・トム・ベルは、モスを助けようとするが………。

CMENT
アントン・シガーの無表情で、ストレートすぎる冷酷な殺し方には、ゾクゾクさせられました。
殺すという行動に、仕事を超えた美学があるわけでもなく、ただ殺していくその単純な動きに、
現代の殺し、そして人格に比例するものがあった様な気がします。
そして、その現代の殺人(事件)に、悲嘆にくれる保安官の心情の描写は、共感してしまいました。
何かがおかしくなっている。しかしそれを止めることの出来るモノは誰もいない。
いや、できない。そのいいようもない思いが伝わってくるようでした。

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