2008年2月18日月曜日

エリザベス女王 ゴールデンエイジ

製作 2007年
製作国 イギリス
配給 東宝
監督 シェカール・カプール
出演 ケイト・ブランシェット etc

story
イングランド女王として即位したエリザベス。彼女の国はプロテスタントであった。
しかし、彼女は我が国の民はキリスト教であっても受け入れる。なぜなら、その民もイングランドの民であるからだ。という考えをもった、まさにイングランド全ての民の母なる存在として君臨していた。
が、その頃ヨーロッパ列強はイングランド占領をもくろんでいた。
そして、スペイン王国も献身的カトリック宗派であった。
カトリック派であったスコットランド女王のメアリー・スチュアートを使い、様々な策略をたて、イングランドをけしかけていた。
しかし女王メアリーは、チェスのコマの一つに過ぎなかった。
女王メアリーは、切り捨てられる筋書きだった。
エリザベス女王暗殺未遂の首謀者として、処刑台に送られたメアリー。
しかし、暗殺未遂を受けたにも関わらず、エリザベス女王はメアリーを処刑するサインを拒んだ。
なぜなら、メアリーは血の繋がった親戚だったからだ。
エリザベス女王の側近は、法に従わなければならない。と、強く訴えたが、彼女は拒み続けた。
が!!女王としての立場、そしてスペインからの占領の危機を迎えている今、その甘さは、身を滅ぼすものだった。苦渋の決断だったが、サインを記した。
処刑執行の日、エリザベスは身を貫く痛みに耐えることしか出来なかった。
最後の最後まで、メアリーに対し苦しんだ女王だったが、メアリーは処刑の瞬間まで、崇拝する神の傍に行くことを信じて疑わなかった。
女王メアリーの死で、スペインは一揆に高まる戦意に素直だった。
エリザベスの側近は、メアリーの死が、罠だったことに確信をもち、これから迫ってくるスペインとの戦いに、頭を抱えるしかなかった。
憔悴しきったエリザベス女王。
私生活の面でも悩み、怒り、不安、様々な不の感情に押しつぶされそうになっていた。
女王は占星術師の許へ行き、教えを請ういた。
しかし、学者はエリザベスの望む答えを用意はしなかった。
うな垂れるエリザベス。
しかし学者は、エリザベスを促がした。
それは、戦いを前にして、逃げるもの・隠れるもの・敗北するものがいるが、または空高く飛ぶものもいる。と
エリザベスの選んだ答えは空高く飛び立つだった。
民に対しての責任、または女王としての威厳、そして1人の女性としての誇り、その全てを表す答えだった。
いよいよ迫るスペイン艦隊。その数はエリザベスの数を圧倒するものだった。
側近は、エリザベス女王に、隠れるように諭すが、
エリザベス女王は自分の選択を貫き通した。
民とともに戦い、民とともに死を覚悟した。
あれほどまでに、素直に死に恐怖を感じた1人の女王とは思えない、凛々しい姿だった。
その姿に、勝利の気は味方したのかもしれない。
スペインは全軍敗北した。

そして、ゴールデンエイジ(黄金時代)が幕を開けた。

感想
前作をはるかに超えているようだった。
豪華絢爛なのは、前作もだが、storyの進む展開とテンポが、心地よかった。
エリザベスの女王ではなく、1人の人間としての表現が、
女王としてでなく、女性として観ることができた。
エリザベス女王の可能性を引き出した映画だった。

0 件のコメント: